【気象庁】2023.11.29 発表
気象庁は、オゾン層保護対策に資するため、南極オゾンホールの状況を衛星観測データや地上観測データを用いて解析している。2023年の南極オゾンホールは、9月21日に今年の最大面積2,590万km2となった。これは南極大陸の約1.9倍で、最近10年間で3番目に大きい値となる。
オゾンホールの年最大面積は2000年頃から減少傾向が続いてきたが、今年を含め2020年以降は南極オゾンホールの年最大面積の大きい年が続いている。オゾン層破壊物質の大気中濃度は緩やかに減少していることから、これは気象要因によるものと考えられ、特に今年は9月に南極上空で著しい低温域が例年より広く分布したことにより、オゾン層の破壊が促進されたと考えられる。
気象庁は、引き続きオゾン層をはじめとする地球環境の監視を続け、各種対策に必要な情報を提供していく。
【気象庁】
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