欧州委員会は、森林減少・劣化の防止と持続可能な森林経済の推進をめざすコンゴ共和国とのパートナーシップの実施のためのロードマップに署名すると発表した。同パートナーシップは、地域のニーズを満たしつつ気候変動や生物多様性損失といった地球規模の課題に取り組むために、2022年のCOP27でEUがコンゴと合意覚書を締結した。
EUでは2023年に森林保護のための新規則が発効しており、このコンゴとの協力関係においても新規則との整合性、特に、
・ジオロケーション要件
・小自作農の組入れ
・アグロフォレストリー開発
・トレーサビリティ制度
が重視されている。
ロードマップに署名するシンケビチュウス欧州委員（環境・海洋・漁業担当）は「生物多様性保全、気候変動対策、森林製品に直接依存する人々の生計の保証のため、熱帯林は保護され、持続可能な方法で利用されなければならない」と述べ、ロードマップによってコンゴの森林保護の取組が進展するとの期待を示した。
【欧州委員会】