フランス環境省は、循環経済法（AGEC）の下で2022年12月から実施している電子・電気機器の修理補助金を2024年1月1日から増額・拡大する。この補助金は対象製品を認定修理業者が修理する際の料金の一部に充てられるもので、消費者の支払いは減額され、修理業者は減額分の払い戻しを受けられる。製品の寿命を延ばして廃棄物抑制や資源節約につなげる。
発表によると、消費者向けには、日常的に使う5家電（洗濯機、乾燥機、食器洗い機、掃除機、テレビ）の補助金を倍増し、たとえばテレビは現行30ユーロを60ユーロに引き上げる。このほか、
・ノートパソコンやアイロンなど21品目で各5ユーロ増額
・補助対象品目に24品目を追加し73品目に拡大
・落下などで割れたスマートフォン画面も対象に追加
・再生部品など循環経済由来パーツ（PIEC）を修理に使うと補助金をさらに20％増額、など。一方、修理業者に向けても、補助金の迅速な払戻し（15日以内）、認定に要する費用や時間の短縮など制度利用を促進する措置を講じている。
【フランス環境省】