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【国際機関】2023.10.11 発表

国際エネルギー機関、気候目標達成にはメタン排出削減が喫緊と報告

国際エネルギー機関(IEA)は、1.5℃目標達成のためには、化石燃料部門のメタン排出削減が喫緊かつ有効とする報告書を発表した。取組により、21世紀半ばまでに気温上昇を0.1℃抑えることができ、いま直ちに世界中の乗用車とトラックをなくす以上の大きな効果があるという。
1.5℃目標達成には、2020~2030年の間に30~60%の削減が必要で、その2分の1を化石燃料部門が負うべきだが、現状からの予測では、この期間に排出は13%増加する。報告書は、目標達成には化石燃料需要の減少だけでは不十分で、通常ベント・フレアの廃止や漏れの修復などの別段の対策が必須であるとし、早急な実施を求める。対策は既存の技術で安価に実施できるという。2030年までに削減対策に必要な750億ドルは、化石燃料部門の2022年の収益の2%弱にすぎない。
報告書は、COP28を前に、2023年10月8~12日にサウジアラビアのリャドで開催されている中東・北アフリカ(MENA)気候ウィークに際し発表された。
【国際エネルギー機関】

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