【アメリカ】2023.09.29 発表
アメリカエネルギー省(DOE)は、バイデン大統領の積極的な気候対策推進に向け、省エネ対策の一環として、住宅用ガスファーネス(暖房設備)の新たなエネルギー効率基準を最終決定した。
2022年時点で、住宅用ガスファーネスは同国の年間住宅エネルギー使用量の約19%を占めている。前回の基準更新は2007年に行われ、新基準では、屋内に設置またはトレーラーハウスで使用するガスファーネスの年間燃料利用効率を95%以上とする。最新の設備は、ファーネスの排気ガス中の二次熱を回収し、使用するガスのほぼ全てを生活空間の熱に変換できるため、新基準達成は容易だという。
2028年後半に施行される新基準は、今後30年の累計で、家庭の光熱費を248億ドル節約するとともに、炭素排出を3億3,200万トン(同国約4,200万世帯分の年間排出量)、メタン排出を430万トン(約1,400万世帯分の年間排出量)削減できるという。DOEはまた、クリーンで効率的、かつ節約できる機器へのアップグレードに役立つ情報サイトも立ち上げている。
【アメリカエネルギー省】
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