【国際機関】2023.09.06 発表
国際エネルギー機関(IEA)は、アフリカの持続可能な開発における投資のニーズをふまえて資金調達の解決策を検討した報告書を公表し、資本コストの軽減や資本を利用しやすくすることが急務だと指摘した。
報告書によると、人口も資源も多いアフリカだが、同地域へのクリーンエネルギー投資は世界全体の約2%にとどまり、また、様々なリスクや資本コストの上昇で資金調達に制約が生じている。アフリカがエネルギー関連の国連の持続可能な開発目標(SDGs)を達成し、気候変動対策の国別約束を果たすには、同地域へのエネルギー投資額を2030年までに現在の900億ドルから2倍以上に引き上げ、かつその約3分の2をクリーンエネルギーに充てる必要があるという。
報告書は、譲許的融資はプロジェクト開発や民間投資の重要な促進剤になりうると論じ、2030年までに同エネルギー分野で900億ドルの民間投資を呼び込むには、現在の水準の10倍以上、年間約280億ドルの譲許的資金が必要だと分析する。このほか、現地の金融機関の重要性も強調している。
【国際エネルギー機関】
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