【EU】2023.09.01 発表
欧州委員会は、残留性有機汚染物質(POPs)のヘキサクロロシクロヘキサン(HCH)及び異性体リンデンの影響が懸念される場所の一覧を公開した。EU域内でHCH及びリンデンの取扱い(製造や保管、埋立て等)があった場所として299ヶ所が特定されており、汚染のリスクなどと共にオンライン地図上で分かるようになっている。同委員会は、こうした一覧の作成や汚染場所の持続可能な管理の支援を行うプロジェクトを運営している。
殺虫剤として幅広い用途があるリンデンは、域内では2000年に禁止された。世界中で製造されたリンデンは60万トンにのぼり、また、リンデンの副生成物である無用の異性体480万トン以上が製造施設やその近辺で埋め立て廃棄されるなどしており、ヒトの健康や環境にとってのリスクとなっている。
なお、2006年11月までにリンデンの使用を禁止した国は52ヶ国、使用を制限した国は33ヶ国ある。2009年には、残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約(POPs条約)の下でリンデンの使用は国際的に禁止された。
【欧州委員会】
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