【国際機関】2023.08.29 発表
国際再生可能エネルギー機関(IRENA)は、2022年の再生可能エネルギー(再エネ)の発電コストに関する報告書を公表し、同年に導入された再エネ発電容量の約86%(187GW)が化石燃料発電よりコストが低く、2000年以降導入された再エネ発電容量が2022年の電力部門の燃料費を5,200億ドル以上削減したと報告した。
2022年は原料・設備コスト上昇の影響が国により異なるものの、世界的に再エネ(洋上風力、水力を除く)の発電コスト(加重平均)が低下。特に太陽光と陸上風力の発電コストは2010~2022年にそれぞれ89%、69%低下、化石燃料を大きく下回った。
再エネ発電は発電コスト削減の他、CO2排出・大気汚染物質削減により膨大な経済利益も生む。過去20年間の再エネ導入なしでは、2022年の化石燃料の価格高騰による経済的混乱は大幅に悪化していたという。
IRENAは、コスト競争力のある再エネが温暖化1.5℃目標に向けた移行を加速させ、現在のエネルギー・気候危機に対処する重要な役割を担うと指摘した。
【国際再生可能エネルギー機関】
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