カナダ天然資源省は、2021年に開始した総額32億ドルの10ヶ年計画「20億本植林プログラム」に基づき、プリンスエドワードアイランド州の30万本の植林計画を支援すると発表した。計画は総額300万ドルで、政府は170万ドルを支出、残りを州が負担する。
森林と樹木は炭素回収・貯留に効果があり、気候対策上重要であるだけでなく、水質改善、生物多様性保護、野生生物の生息域保全、都市の冷却化など多様な効果がある。今回は特に、2022年のハリケーン「フィオナ」被害の復興対策でもある。
カナダ政府は、これまで7州・準州と「20億本植林プログラム」の実施に関する基本方針と負担について合意しており、当初からの2年で計画を2,000万本上回る1億1,000万本を達成した。2,900以上の区域に植えられた樹木は220種を超え、実施プロジェクトの5分の1は先住民主導である。植林には、播種・育苗から植林までのサプライチェーンの整備など政府、農業・環境団体、先住民団体などの協力が必須で、計画はこれらの協力のもとに実施される。
【カナダ天然資源省】