アメリカエネルギー省（DOE）は、住宅及び商業ビルのエネルギー効率を高め、エネルギーの無駄をなくす先進的な建築技術や改修方法を開発するためのプロジェクトに対して総額4,600万ドルの助成を行う計画を発表した。
住宅や商業ビルは、同国のエネルギー消費量の約40％、電力使用量の74％、炭素排出量の35％を占めており、推計によると、建物で使用されるエネルギーの約3分の1が無駄になっている。今回選定された29件のプロジェクトのうち半数以上が空調や給湯に関するものだという。空調や給湯は住宅におけるエネルギー使用量の半分強を占めている。DOEは、これらのプロジェクトは、建築部門の温室効果ガス（GHG）排出量の大幅な削減、無駄なエネルギー消費の排除、電力網の負荷の軽減といった革新的な脱炭素化戦略を支えるものだと説明する。
この助成は、バイデン政権の「アメリカへの投資」政策の一環であり、費用対効果の高いかたちでエネルギー効率や需要側の柔軟性を高め、全国的な建物の電化の推進に役立つ成果が期待されている。
【アメリカエネルギー省】