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【国際機関】2023.07.27 発表

国際エネルギー機関、石炭消費は依然として記録的水準にあると発表

国際エネルギー機関(IEA)は、2023年上半期の「石炭市場アップデート」を発表した。
2022年に世界の石炭消費量は3.3%増加し、史上最高の83億トンを記録、2023年の現時点もほぼ同水準で推移している。2023年上半期に、需要は世界全体で1.5%増加した。アメリカとEUは各々24%、16%減少したが、2大消費国の中国とインドは5%を超えて増加した。2023年は、中国、インド、東南アジアで世界の石炭消費量の4分の3を占めると予測される。
アジアの増加対欧米の減少という消費の対照的傾向は、生産でも同様で、2022年に、三大石炭生産国の中国、インド、インドネシアは各々史上最大の生産量を記録したが、かつての最大生産国アメリカは2008年のピークから半減した。
価格の低下傾向も要因となって、2023年上半期に中国の輸入は倍増し、世界の石炭貿易は需要の伸びを上回る7%以上の率で増加している。2023年の石炭の海上貿易量は、これまでの最大記録である2019年の13億トンを大幅に上回る可能性もある。
【国際エネルギー機関】

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