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【国際機関】2023.07.26 発表

国連食糧農業機関、世界のマングローブ減少速度は鈍化していると報告

国連食糧農業機関(FAO)は報告書「世界のマングローブ2000‐2020」を公表し、世界はマングローブ減少の終息に向けて前進していると指摘した。
これによると、2020年の世界のマングローブ面積は1,480万haだった。2000~2020年に67万7,000haが失われたが、後半の2010~2020年に減少速度は23%低下。20年間に新たに39万3,000haのマングローブが成長し、消失分の半分超が相殺された。地域別では、アジアとアフリカでマングローブ面積の純減が減少。北・中米では増加に転じ2010~2020年に純増となった。減少の主要因はエビ養殖池の造成(前半10年は減少全体の31%、後半10年は21%)、次いで自然の後退(26%)だった。
報告書は、マングローブ減少を引き起こす土地利用への対策を継続し、保全型の農業開発に転換、マングローブの持続可能な利用と沿岸地域社会の生活支援を促進するよう提言。また、マングローブは最も炭素貯留量の多い生態系の一つであることから、気候変動緩和戦略でもっと重視されるべきとしている。
【国連食糧農業機関】

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