【イギリス】2023.07.07 発表
イギリス環境・食糧・農村地域省(DEFRA)は、ごみのポイ捨てと不法投棄の現行犯に対する罰金の上限額を引き上げると発表した。政府による反社会的行動の取り締まり強化の一環としての措置であり、落書きも含め、自然環境や地域社会を害する行動の撲滅をめざす。2021/2022年度には地方自治体は約110万件の不法投棄に対処し、9万1,000件の定額罰金通知(FPN)を出した。自治体は今後、FPNの上限額を次のように引き上げることが可能となる。
・不法投棄 400ポンドから1,000ポンドへ
・ポイ捨て、落書き 150ポンドから500ポンドへ
・家庭ごみ注意義務違反 400ポンドから600ポンドへ
引き上げに合わせ、罰金による収入の使途を執行と清掃の目的に限定することに関する意見公募も開始された。DEFRAは罰金強化以外にも、家庭でのDIYごみをリサイクルセンターに持ち込む場合の廃棄料金廃止、自治体の不法投棄取り締まりプロジェクトへの77万5,000ポンドの助成など、広範な対策で廃棄物犯罪に取り組むとしている。
【イギリス環境・食糧・農村地域省】
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