【アメリカ】2023.07.06 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)は、すべてのアスベスト(6種類)を対象に、製造量などの曝露関連情報の報告義務を製造業者に課す規則を最終決定した。
有害物質規制法(TSCA)に基づき、2019~2022年のいずれかの年に売上高が50万ドルを超えたアスベスト製造業者(輸入業者を含む)または加工業者に対し、製造または加工されたアスベストの量や使用の種類、従業員データなど、曝露に関係する情報の報告義務を課す内容である。
これらの業者は、最終規則の発効日から9ヶ月以内に、これらの情報を集めEPAに提出する必要がある。重要なのは、アスベスト含有製品(不純物としてアスベストが混入している製品を含む)及び混合物の成分として含まれるアスベストも対象としている点だという。
EPAは、報告によって集まったデータを、まだ使用されているアスベストに対するリスク評価などのアスベスト関連の取組に活用する意向である。また、ブレーキパッドやガスケットなどにクリソタイルアスベストが含まれていることは分かっており、今回の規則でその他の種類のアスベストが含まれている製品も特定する。
【アメリカ環境保護庁】
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