【オランダ】2023.06.08 発表
オランダ環境評価庁(PBL)は、各国の排出実質ゼロ目標の信頼性を評価する研究を紹介した。研究は、各国の政策の法的拘束力、実施計画、信頼性の欠如を明らかにした。
現在の世界の総排出量の0.1%以上を占める35ヶ国・地域の政策を1)法的拘束力の有無、2)実施計画の有無、3)2030年までの排出傾向の3項目で評価し、信頼度を「高い」「低い」「非常に低い」の3段階で格付けしたところ、「高い」は、EU、イギリス、ニュージーランドのみで、中国、アメリカを含む残り32ヶ国は、「低い」「非常に低い」であった。法的拘束力のある政策を実施するのは、12ヶ国のみであった。
気温上昇については、現行政策のみの場合(A)、現行政策と信頼度別排出実質ゼロ目標を組み合わせた場合(B、C、Dの3種)、国別約束と排出実質ゼロ目標のすべてを実施した場合(E)の5つのモデルについて予測した。Aの場合は上昇は1.7~3℃、中央値は2.6℃であるが、Eではそれぞれ1.6~2.1℃、1.7℃となり、パリ協定の目標達成も視野に入る。
【オランダ環境評価庁】
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