フランス環境省は全国の自転車道路網の整備を促進するため、1億ユーロの予算のもと、自治体を対象に新たなプロジェクト募集を開始した。今回の募集では、自転車政策の全国展開を加速するため、人口が少ない地域の市町村共同体、都市圏共同体を助成対象としている。1つの地域圏で少なくとも1つの地域を最長6年かけて支援するという。
フランスは、大気汚染やエネルギー消費を抑え健康にもよい安価な交通手段として自転車利用を推進しており、安全な自転車用インフラの整備に地方自治体と共同で資金を投じてきた。2019～2022年に5回のプロジェクト募集を行い、599地域の933件のプロジェクトに総額3億6,500万ユーロを助成している。2017年以降に新設された自転車道路は、1万6,000キロメートルに及ぶという（40％増）。政府は2022年9月、自転車インフラ整備を続行するため年間2億5,000万ユーロの予算を充てると公表しており、今回の募集が好調であればさらなる募集が続くとみられる。
【フランス環境省】