【イギリス】2023.05.29 発表
イギリス環境・食糧・農村地域省(DEFRA)は、下水管の詰まりや水汚染を防止するため、ウェットティッシュのパッケージ上の「トイレに流せる」という文言使用を再考するようメーカーに求めた。
同国では、毎年21億~29億枚ものウェットティッシュがトイレに流され、下水管が詰まる原因の94%を占めるという。下水設備の損傷、ひいては環境への下水関連のごみ流出を招く恐れがあり、その対応に水道会社は年間推定1億ポンドの費用を投じている。「流せる」という表示が、消費者にごみ箱でなくトイレに捨てるよう促している可能性があるとし、メーカーにその対応を要請。これは政府の水計画に基づくもので、計画ではプラスチックを含むウェットティッシュ禁止案の意見募集も約束している。すでにブーツやテスコなど小売大手が取組を進めており、政府は業界と協働し、国民がプラスチックを含まない代替品を利用できるようにするという。
DEFRAは、使い捨てレジ袋の料金引き上げやプラスチック包装税導入など、プラスチックごみ廃絶に向け対策を強化している。
【イギリス環境・食糧・農村地域省】
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