【アメリカ】2023.05.18 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)は、海面上昇による有害廃棄物処理施設からの汚染物質の流出への対策として、沿岸部に位置する処理施設周辺の海面水位データに関する双方向型マップツールを起ち上げた。EPAはこのツールにより、洪水に見舞われる可能性が高い沿岸部の施設と周辺の地域社会が、
・気候変動の影響に対する準備を強化する
・海面上昇に対する自らの脆弱性を評価する
・気候変動に対する回復力を向上させる
ことを支援する。
世界の平均海面水位は2100年までに1~7フィート上昇する可能性があり、沿岸洪水の頻発が懸念されている。道路や家屋への被害だけでなく、有害廃棄物処理施設が浸水すれば病原菌や有害化学物質などへの曝露が健康被害も引き起こす。施設周辺には不利な立場に置かれてきた人々が多く住む傾向もあり、環境正義の面からも対策が求められている。
EPAでは洪水だけでなく他の自然災害に対しても、施設や自治体がそれぞれの状況に最適な有害廃棄物流出防止策が取れるよう、各種のリソースを提供している。
【アメリカ環境保護庁】
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