【EU】2023.05.16 発表
EU理事会は、EUで販売もしくはEUから輸出する製品に関連する森林減少・劣化リスクを最小限に抑えることを目的とした新規則を採択した。
世界的な森林減少・劣化の主な要因は農地拡大にある。森林減少につながる一次産品や製品をEUが大量に消費・取引していることから、新規則では、
・一次産品(パーム油、牛、木材、コーヒー、カカオ、ゴム、大豆)をEUで販売・輸出する全ての事業者・貿易業者にデューデリジェンス(注意義務)を課し、その派生製品(チョコレート、家具、印刷物等)にも適用。販売している一次産品の生産区画まで追跡することを事業者に義務付け、森林減少につながらない製品のみ販売・輸出を許可する。
・EU域内外の国々に森林減少・劣化リスクレベル(低・中・高)を設定し、事業者と管轄当局の検査・管理義務レベルを決定。高リスク国には監視を強化、低リスク国には義務を簡素化。
・先住民族など、森林減少に関わる人権保護に配慮。
・環境被害や当該一次産品・製品の価格に見合う罰金を、事業者のEUでの年間売上高の4%以上で設定。
【EU理事会】
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