【国際機関】2023.05.10 発表
国連食糧農業機関(FAO)は、アフガニスタンにおけるモロッコトビバッタの大発生の可能性を警告した。小麦産地であるアフガニスタン北部・東北部のバダフシャーン州など8州、直近ではヘラート州とゴール州で、異なる発育ステージのモロッコトビバッタが目撃された。
この地域では、例年5~6月に産卵、翌年の3月下旬に孵化、成長する。2023年3~4月は孵化に最適の雨量(100mm)があり例年より孵化が早く、近年の干ばつ、牧草地の荒廃、防除体制の不備と複合して大発生の可能性が高まった。
現時点で防除されなければ、翌年2024年には規模は100倍になるという。
20年前と40年前の大発生では、小麦はそれぞれ8%、25%の減収をみた。2023年は近年で最大の収穫量との期待の中で、被害が懸念される。
現地では、飛翔の時期までにと地域をあげて防除に取り組んでいるが、資金と化学農薬の不足のため、人力を動員した物理的防除に頼っている。FAOは、防除と防除に必要な現地調査のための資金を要請している。
【国連食糧農業機関】
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