【国際機関】2023.05.05 発表
世界気象機関(WMO)は、2023年4月の地中海の記録的な熱波と、長引くアフリカの角の干ばつに関する「世界気候アトリビューション」の研究2件を紹介した。
スペイン、ポルトガル、モロッコ、アルジェリアでは、2023年4月26~28日に36.9~41℃を記録した。これら数値は、この時期の平年値より最大で20℃も高い。再現期間400年(400年に1回)という稀な熱波であった。気候変動により、今日の気温は工業化以前より1.2℃高い。研究は、もしこの気温上昇がなかったとしたら、今回のような熱波の発生可能性は100分の1で、発生したとしても気温は3.5℃は低かったであろうという。
アフリカの角(エチオピア,エリトリア,ジブチ,ソマリア、ケニア)では、2020年10月から少雨が続く。少雨と高温は複合して、深刻なレベルの干ばつをもたらした。研究は、気候変動による高温の影響がなかったなら、干ばつは起こらなかっただろうと結論している。
【世界気象機関】
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