イギリス環境・食糧・農村地域省（DEFRA）は、チャールズ国王の戴冠式（2023年5月6日）を記念する自然保護・再生事業を紹介した。国王は、皇太子時代から自然への関心が高く、野生生物や環境を保護する取組などを支援してきた。
記念事業の概要は次のとおり。
・イングランド最長のハイキングコースの改名：イングランドの海岸沿いを周回する全長2,700マイル（約4,345km）におよぶハイキングコース（ナショナルトレイル）の名称を「国王チャールズ3世イングランドコーストパス」に変更する。2024年末までには全コースが開通する予定だという。
・国定自然保護区（NNR）の新設：「戴冠」の名のついた主要なNNRを毎年5ヶ所、今後5年間で計25ヶ所指定する。最初の候補地はリンカンシャー州にあり、今夏にも指定が行われる。
・大規模な「戴冠記念の森」の造成：2025年3月にかけて土地の購入や植林を通じて行う。また、記念植樹のための木を地域住民に配るなどの目的で最大250万ポンドをイングランド内の地域社会に提供する。
【イギリス環境・食糧・農村地域省】