【ドイツ】2023.04.26 発表
ドイツ連邦環境庁(UBA)は、交通騒音曝露と様々な精神疾患のリスクの関連性に関する研究結果を公表した。これまで交通騒音が心血管系疾患に及ぼす影響については調査されてきたが、今回の研究により、道路、鉄道、航空機によりもたらされる恒常的な交通騒音により精神疾患のリスクが高まることが明らかにされた。連邦環境庁のメスナー長官は、「交通騒音は過小評価されている健康リスクである。多くの人々が高いレベルの騒音の曝露により、健康を害し、生活の質を低下させている。都市をより静寂に、そして魅力的なものにすることは、科学と政治における重要な課題である」と述べた。連邦環境庁は環境騒音が精神や健康に及ぼす悪影響から人々を適切に保護するために、都市における自動車の標準速度として時速30km制度を導入し、夜間の騒音からの保護状況の改善を提言している。それを実現するために早朝の鉄道交通を規制し、人口が密集する地域の空港では午後10時から午前6時までの定期便運航の禁止を求めている。
【ドイツ連邦環境庁】
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