イギリス環境・食糧・農村地域省（DEFRA）は、2022年8月に発表した雨天時の越流水削減計画で定めた目標を法制化すると発表した。
この計画は、最大560億ポンドを投じて雨水越流の環境被害を食い止める水道会社史上最大のインフラ計画で、消費者の水道料金に過重な影響が出ないよう達成可能で現実的な下水処理改善の道筋を提示。DEFRAは、計画と共に詳細な経済的評価も公表した。今回の法制化により以下の内容が強化される。
・2023年末までに全ての雨水越流のモニター設置を義務化（モニター設置は2010年の7％から現在91％）
・2023年4月4日発表の「水計画」（水資源に関する政府5ヶ年戦略で、特に雨水越流には11億ポンドを投資）
・規則違反で水道会社に科す罰金の無制限を提案（2015年以降すでに1億4200万ポンド以上の罰金を徴収）
・今夏までに全ての雨水越流に関する行動計画の提出を水道会社に要求
・2038年までに下水処理場からのリン汚染を80％削減（2021年環境法を通じて法的拘束力を有する現行目標）
【イギリス環境・食糧・農村地域省】