【アメリカ】2023.04.25 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)は、気候変動の子供への健康影響を数値化した報告書を発表した。子供は気候変動の影響を受けやすく、幼児期おける気候変動の影響は生涯にわたる可能性があるという。
報告書によれば、温暖化が2℃と4℃の場合:
・気候変動が引き起こす大気質の変化により、子供の喘息の年間症例がそれぞれ4%(2℃の場合)、11%(4℃の場合)増加。
・オーク、カバノキ、草の花粉の増加により、喘息関連の子供の救急外来受診が毎年それぞれ17%、30%増加。
・子供のライム病の追加症例はそれぞれ79%、241%増加。年間それぞれ2600件、2万3400件の新たな追加症例が見込まれる。
・気候変動による気温上昇が子供の集中力や学習に影響し、子供一人当たりの学業成果は年間それぞれ4%、7%低下。この学びの損失は将来の所得に影響を及ぼす可能性がある(一人当たり年間数千ドル)。
・追加の適応対策が取られない場合、世界の平均海水面上昇が50cm、100cm地点では沿岸洪水により、それぞれ100万人、200万人超の子供が一時的に住居の移転を強いられるか、もしくは完全に住む場所を失う。
【アメリカ環境保護庁】
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