【EU】2023.04.05 発表
欧州委員会は、欧州市民イニシアチブ「ハチと農家を救う!健全な環境のための、蜂に優しい農業へ」を歓迎し重要性を認めると報じた。
EUではハチ、チョウ、ハナアブ種の3分の1が減少しているが、作物種や野生種子植物種の8割は花粉媒介生物に依存している。域内の農地の半分は受粉不足の恐れがあり、花粉媒介生物への脅威は食料安全保障と地球上の生命への脅威でもある。本イニシアチブは委員会に対し、2035年までの合成殺虫剤の段階的廃止、農業における生物多様性の回復、持続可能な農業への移行における農家の支援を求めており、100万超の署名を集めた。
欧州委員会は2030年までに化学農薬の使用とリスクを半減、また、花粉媒介生物の個体数減少を逆転させること等を提案している。本イニシアチブの成功は花粉媒介生物や生物多様性、持続可能な農業に有益な行動への大勢の市民の支持を明確に示しているとし、委員会は提出済みの案に関し、花粉媒介生物の保護・回復、市民の熱意の立法化を促す、迅速かつ野心的な合意を見出すよう欧州議会と理事会に求めている。
【欧州委員会】
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