【アメリカ】2023.04.05 発表
アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、長寿命の温室効果ガス(GHG)であるCO2、メタン(CH4)、亜酸化窒素(N2O)について、2022年も大気濃度の大幅な上昇が続いたことを報告した。
2022年の大気濃度(世界平均)についての観測結果や分析は次のとおり。
・CO2濃度は2.13ppm上昇して417.06ppmとなり、産業化前の水準の1.5倍に達した。上昇幅が2ppm以上となるのは11年連続である。
・CH4濃度は14.0ppb上昇して1911.9ppbとなり、産業化前の水準の2.5倍以上に達した。上昇幅は体系的な測定が始まった1983年以降4番目に大きい。
・N2O濃度は1.24ppb上昇して335.7ppbとなり、産業化前の水準(270ppb)からは24%の上昇である。上昇幅は2000年以降で3番目に大きい。この数十年間の濃度上昇は、主に農業の拡大等による窒素肥料と有機肥料の使用に起因する。
同庁のスピンラッド長官は、「今こそGHGの問題に対処し、人為的な排出を減らさねばならない」と述べた。
【アメリカ海洋大気庁】
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