【EU】2023.03.28 発表
EU理事会は、2030年までの温室効果ガス(GHG)排出削減55%と2050年の気候中立化を実現するための「Fit for 55」政策パッケージの一環として、努力分担規則(ESR)、及び土地利用、土地利用変化及び林業部門(LULUCF)に関する規則の改正を承認した。
改正後のESRは、対象となる道路輸送及び内航海運、建物、農業、廃棄物処理、小規模産業といった部門における2030年までのGHG排出削減目標(2005年比)をEU全体で40%に引き上げる内容で、加盟国ごとの削減目標の引上げも伴う。
また、改正後のLULUCF規則は、2030年のLULUCFにおけるGHG純吸収量(排出量を差し引いた吸収量)の目標をEU全体で310メガトン(CO2換算)に引き上げ、特に2026年以降2030年にかけては、各加盟国のGHG純吸収量の目標も引き上げてこれに拘束力を持たせる。LULUCFには、土壌や樹木、植物、バイオマス、木材の利用が含まれる。
これらの改正規則は、署名及び官報への掲載を経て発効する。
【EU理事会】
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