イギリス環境・食糧・農村地域省（DEFRA）によると、自然再生の取組や生物多様性の保護を促進したり、害虫や病気、気候変動に強い樹木や森林を増やしたりするための林業におけるイノベーション推進を目的とした2つの基金について、プロジェクトの公募（第3次）が開始された。両基金の合計で約400万ポンドの資金提供が予定されており、2050年までに温室効果ガス（GHG）排出実質ゼロという政府目標の達成に寄与するという。
樹木生産についての基金からは、植樹用の苗木の種類や量を増やしたり質を高めたりするためのプロジェクトに資金が充てられる。政府は、今議会の会期末までに植林率を3倍に引き上げることや、2025年までに国内全体の年間植樹面積を3万ヘクタールにすることを目指している。
また、新たに2万ヘクタールの森林を積極的な管理下に置くことを狙いとした基金からは、国産木材の生産が国内外の需要を満たせるようにするためのプロジェクトに資金が充てられ、木材安全保障の強化や、林業及び木材の一次加工部門の成長が期待されるという。
【イギリス環境・食糧・農村地域省】