【国際機関】2023.02.08 発表
国際エネルギー機関(IEA)は「電力市場報告書2023」を公表し2025年まで再生可能エネルギー(再エネ)と原子力が世界の電力需要増加の大部分を賄い、電力部門の炭素排出量は大幅に増加しないとの予測を示した。IEAの分析では、
・2022年の世界の電力需要は、エネルギー危機下でも2%増加。今後3年間は増加が加速し、電力需要増加の70%以上を中国、インド、東南アジアが占める。
・欧米の石炭火力発電が減少する一方で、アジア太平洋地域では増加。発電による世界のCO2排出量は2022年に史上最高となり、2025年までほぼ横ばい。
・世界の電源構成に占める再エネの割合が、2022年の29%から2025年には35%に拡大。
・2022年の電力需要の動向は、コロナ政策や経済活動、気候の変化、ロシアのウクライナ侵攻等の要因により国や地域で大幅に異なる。
熱波や干ばつ、大雪など異常気象による世界の電力需要・供給への影響がますます強まる中、天候に左右される再エネの割合拡大に伴い、電力システムの柔軟性向上が必須だという。
【国際エネルギー機関】
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