カナダ環境・気候変動省は、野生生物の疾病のサーベイランス（監視）に関連するプロジェクトに3年間で約210万ドルを拠出すると発表した。以下のような取組を支援するという。
・野生生物の健康や新たな感染症のリスクを把握するためのツールの開発
・気候変動が野生生物の健康に与える影響を特定したり予測したりする取組
・サーベイランスへの参加を促すための教育や周知活動
プロジェクトを主導するのは、獣医学部のある5つの大学やブリティッシュコロンビア州によるパートナーシップを核としたカナダ野生生物衛生協同組織である。
また、コウモリの健康に特化したプロジェクト（疾病サーベイランスや3つの絶滅危惧種の重要生息地に関する取組）にも資金拠出が行われるという。
ギルボー環境・気候変動相は、「気候変動や生態系の劣化は野生生物の疾病とその蔓延に影響を与えている。我々は近年、こうした疾病が我々の健康や経済に深刻な影響を与えうることを目の当たりにしている」として、疾病サーベイランスや疾病に対処する取組の拡充を継続する意向を示した。
【カナダ環境・気候変動省】