イギリス環境・食糧・農村地域省（DEFRA）は、2022～2023年の大気質保全助成プログラムから、大気浄化に取り組むイングランドの自治体に総額1070万ポンドを助成した。ごみ収集車の電化と電動式道路清掃車の調達（レスターシャー州ブラビー）、リアルタイムの大気質情報が入手可能な監視センサーの導入（ロンドン・ルイシャム区）、大気質に関する学校教育・啓発キャンペーン（リンカンシャー州等）などプロジェクト44件を支援する。
英国政府は果断に大気汚染対策を講じている。人の健康に最も有害な微小粒子状物質（PM2.5）に関し、環境法では2040年までの法的拘束力ある濃度・暴露低減目標を設定、また、前週に発表した環境改善計画では、2028年1月末までの中間目標と目標達成に向けた様々な政策を提示している。
同プログラムは1997年に発足、2010年以降500件近くのプロジェクトに約5300万ポンドを提供してきた。2010年以降、PM2.5排出18％減、窒素酸化物排出44％減、二酸化窒素排出70％減となっている。
【イギリス環境・食糧・農村地域省】