【EU】2023.02.01 発表
欧州委員会は、欧州の排出実質ゼロ産業の競争力向上と気候中立への迅速な移行を支援する「グリーンディール産業計画」を公表した。計画は4つの柱を土台とし、以下がその主な内容である。
1)規制環境の簡素化:排出実質ゼロ産業の目標と迅速な普及に適した規制枠組を示す「排出実質ゼロ産業法」を提案。これにより許可手続きを簡素化・迅速化し、欧州の戦略的プロジェクトを推進。レアアース等へのアクセスを確保する「欧州重要原材料法」や電力市場設計の改革で補完。
2)資金調達の迅速化:EU単一市場内の公平な競争環境を保証しつつ、加盟国の補助金交付を促進。短期的には既存EU基金の活用を促進、中期的には「欧州主権基金」を設立する意向。
3)人材育成:労働者の35~40%がグリーン経済移行の影響を受ける可能性があるため、戦略的産業における能力開発プログラムを行うアカデミーの設立を提案。能力開発のための官民資金の拡充を検討。
4)開かれた貿易の促進:EUの自由貿易協定ネットワークなど協力関係を拡大し、回復力のあるサプライチェーンを構築。
【欧州委員会】
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