【EU】2023.01.24 発表
欧州委員会は、「花粉媒介生物ニューディール」を発表した。2018年の「EU花粉媒介生物イニシアティブ」を改正し、取組を強化する。花粉媒介生物については、欧州会計検査院の「野生花粉媒介生物の保護に関する特別報告書」(2020年)が生物多様性・農業政策体系の中での取組と農薬からの保護を、欧州委員会が実施した進捗評価(2021年)は取組強化を要請していた。欧州委員会登録の法提案署名活動「欧州市民イニシアティブ」制度に基づく「ミツバチと農家を守ろう」運動は、2019~2022年に100万以上の署名を集めた。改正はこれらを背景とする。
「ニューディール」は、2030年までに花粉媒介生物の減少を上昇に転じるため、次の対策を行う。
・種と生息地の保護の向上
・農業地域の生息地の回復
・農薬使用の影響の緩和
・市街地の生息地の増加
・気候変動、侵入種等からの保護
そのほか、減少原因の解明、モニタリングシステムの整備、2025年目途の重点地域のマッピングなどの調査・評価活動の支援、啓発活動などを行う。
【欧州委員会】
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