【EU】2023.01.23 発表
欧州連合統計局(Eurostat)は、2021年のEUの運輸部門における最終エネルギー消費に占める再生可能エネルギー(再エネ)の比率が9.1%となり、前年から1.2%低下したと報告した。再エネの利用を促進する現行のEU指令では同比率を2030年までに14%以上とすることが目標であり、改正前の同指令でも2020年までに10%以上が目標となっていたため、取組の強化が必要だと指摘する。ただし、同部門における再エネ消費の絶対量は2020年より増えており、比率の低下には輸送量の増加や統計の算出根拠の変更が関係しているという。
EU加盟27ヶ国のうち、2030年目標を上回ったのはスウェーデン(30.4%)とフィンランド(20.5%)のみであった。両国では輸送燃料としてバイオ燃料の普及が進んでいる。他の25ヶ国はスウェーデンの水準の3分の1以下にとどまっているという。なお、同比率が最も低かったのはアイルランドとギリシャ(共に4.3%)で、低下幅が最も大きかったのはアイルランド(5.9%減)であった。
【欧州連合統計局】
https://ec.europa.eu/eurostat/en/web/products-eurostat-news/w/DDN-20230123-2
Copyright (C) 2009 ECO NAVI -EIC NET ECO LIFE-. All rights reserved.