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【国際機関】2023.01.12 発表

国際エネルギー機関、クリーンエネルギー時代の好機やリスクを提示し各国は産業戦略が必要と報告

国際エネルギー機関(IEA)は、報告書「エネルギー技術展望2023」を公表した。世界はクリーンエネルギー産業時代の幕開けを迎え、市場や雇用の拡大などの好機と同時に新たな地政学的リスクが生まれており、各国はこれらをふまえた産業戦略を持つことが肝要だという。IEAの分析によると、世界の国々が公表済のエネルギーや気候面の約束を完全に実行した場合、2030年までに、クリーンエネルギー技術の市場規模は現在の3倍以上の年間約6500億ドル、関連する製造業の雇用は倍増の約1400万となり、その後もさらなる急拡大が見込まれる。一方で、資源の産出・加工や技術の生産をする国が限られていることによるリスクがある。すでに世界はサプライチェーン逼迫の危機にあり、同エネルギーへの移行が困難で高コストなものになっているという。報告書は、サプライチェーンにおいて国際貿易の役割が重要だと強調し、クリーンエネルギー技術に必要な重要鉱物の供給の安全保障を確保するためには国際協力や戦略的な提携が不可欠だとも指摘している。
【国際エネルギー機関】

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