【イギリス】2023.01.05 発表
イギリス気象庁は、2022年は同国の年平均気温が初めて10℃を超え、1884年からの観測史上最も高温の年であったと報告した。すでに年末の時点で2022年は高温記録を更新するとの見通しを公表していたが、今回、一年を通じたデータから、2022年の同国の年平均気温は暫定値で10.03℃と算定した。これは前回までの最高記録であった2014年の9.88℃よりも0.15℃高く、1991~2020年の平均を0.89℃上回る。年平均気温の上位10が2003年以降に集中しており10℃超えも驚くべきことではないが、観測結果からは、人為的な地球温暖化がすでに国内の気候に影響を与えていることは明らかだという。同庁の研究によれば、年平均気温が10℃に達する可能性は、人為的な気候変動要因を除いた本来の自然な気候では約500年に1度だが、現在の気候では3〜4年に1度になる。さらに同庁は、中程度の温室効果ガス排出シナリオ(SSP2-4.5)の下では、今世紀末までにその頻度がほぼ毎年になる可能性があるとも試算している。
【イギリス気象庁】
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