イギリス気象庁は、2022年の同国の年間平均気温が、暫定的であるものの2014年の9.88℃を上回り、過去最高になると発表した。データによれば、2022年の新年はロンドンのセントジェームズパークで16.3℃を記録。夏にはコニングスビーでイギリス初の40℃超えとなる40.3℃を記録し、ウェールズ（37.1℃）、スコットランド（34.8℃）でも記録を更新した。ブレーマでマイナス17.3℃を記録するなど異常な寒さだった12月を除けば、すべての月で平均気温を超えている。
また2022年の総降雨量は平均を下回り、夏の乾燥状態は観測史上10番目のものだった。特に南部と東部では、7月に降雨の記録のない地域もあり、多くの地域で未だに乾燥が続いているという。
さらに2022年2月には、1週間の間に「ダッドリー」「ユニス」「フランクリン」の3つの暴風が発生し、なかでも「ユニス」は、イギリス南部やウェールズに大打撃を与えた。
2022年は年間平均気温が観測史上最高となると同時に、異常に暖かい年明けや7月の猛暑、12月の寒波など重大な気象事象でも記憶されることになる。
【イギリス気象庁】