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【EU】2022.12.08 発表

EU、環境の汚染ゼロ目標の達成は可能、ただし対策強化が必要と報告

欧州委員会は、2030年までの汚染ゼロ目標への進捗について、現在までのモニタリング結果と今後の見通しをまとめた初の報告書を発表した。EUは大気、水、土壌の汚染ゼロに向けた行動計画で

1)大気汚染の健康影響
2)交通騒音の健康影響
3)大気汚染の生物多様性への影響
4)栄養塩流出・農薬・動物用抗菌剤
5)プラスチック汚染
6)一般廃棄物

の各分野の具体的削減目標を設定している。報告書によると、大気汚染の健康影響では早死件数が2005年から45%減少、農薬使用や動物用抗菌剤の販売も減少しており、このまま推移すれば目標は達成の見通しである。一方、交通騒音による健康影響や栄養塩の流出、一般廃棄物には進展はなく、目標達成の見通しは暗い。プラスチック汚染は減少傾向にあるものの、進捗を評価するにはより包括的なデータが必要だという。進捗は一様ではないが、全体として2030年の汚染ゼロ目標を達成するにはさらに対策を強化する必要があるとして、報告書は新法案の早期採択と現行法令の実施強化を求めている。
【欧州環境庁】

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