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【国際機関】2022.12.02 発表

国際エネルギー機関、2022年にエネルギー効率改善は加速と報告

国際エネルギー機関(IEA)は、年次報告書「エネルギー効率2022」を発表した。エネルギー効率化の進捗は、数年の停滞の後、2022年に改善局面に入り、エネルギー消費原単位(エネルギー効率)は前年比2%改善した。2010年代前半は平均年2%であったが、後半は1.3%、特に2020年と2021年は0.5%と悪化していた。エネルギー集約型産業の需要の増大と建物・工場の更新の遅延が要因である。2022年は、ロシアのウクライナ侵攻によるエネルギー安全保障の危機と燃料価格高騰が改善を加速した。2022年の建物更新、公共交通整備、EV用インフラ構築等の効率化投資は5600億ドルで、前年比16%増加した。過去20年間の効率改善の結果、2022年に家計と企業は、改善のなかった場合より6800億ドルを節約できた。だが、2050年までに排出実質ゼロ達成のためには、2030年まで毎年4%の改善が必要である。報告書は、エネルギー効率化の促進こそ気候変動と現在のエネルギー危機解決の最良の策であると強調している。
【国際エネルギー機関】

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