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【国連】2022.11.09 発表

国連環境計画、建物・建築部門の2050年排出ゼロ目標達成は危ういと警告

 国連環境計画(UNEP)は、「建物・建築に関する現状報告書2022」を発表した。2021年に、建物・建築部門のエネルギー需要は、総エネルギー需要の34%、排出は、エネルギー・工業プロセス関連排出の37%を占めた。冷暖房、照明、設備など建物運用関連のエネルギー使用によるCO2排出は、過去最大値の2019年を2%、2020年を5%上回る史上最大を記録し、建物運用関連のエネルギー需要は、2020年より4%、2019年より3%増加した。建物のエネルギー効率改善投資は前年比16%増加し、2370億ドルに達したが、床面積の伸びに追いつけなかった。報告書は、同部門の2050年までの排出ゼロ目標達成は危ういと警告し、次のような提言をした。
 ・パリ協定に基づく国別約束(NDC)上の言及と同部門に対する規制的エネルギー規定の作成
 ・国内の協力体制、目標・戦略の確立
 ・建物の内包CO2を考慮したバリューチェーン全体をカバーする業界の排出削減約束
 ・官民の投資増強
 ・急成長国、特にアフリカにおける取組の強化
【国連環境計画】

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