【アメリカ】2022.10.20 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)は、きわめて強力な温室効果ガスであるハイドロフルオロカーボン類(HFCs)の段階的削減を次の段階へ進めるための規則案を発表した。HFCsは冷蔵冷凍、空調、エアゾール、発泡剤製品に主に用いられ、気候への影響はCO2の数百から数千倍の強さといわれる。2020年制定の米国イノベーション・製造法(AIM法)にもとづき、最初の段階として2022~2023年は10%削減を実施してきたが、今回の規則案で2024年以降のHFCs生産・消費量枠の割当方法を規定し、40%の削減をめざす。また違法な輸入の阻止には国土安全保障省とEPAによる省庁間タスクフォースが対応し、2022年は9ヶ月間でCO2換算88万9000トン超を水際で食い止めた。
2022年9月には議会がモントリオール議定書キガリ改正の批准も承認した。AIM法がめざす2036年までの85%削減に向けた取組の加速が期待されるという。
【アメリカ環境保護庁】
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