【国連】2022.10.14 発表
バングラデシュ、インドネシア、パキスタン及びベトナムは、繊維産業における有害化学物質の管理・削減のための共同プログラム(5年間、4300万ドル規模)を立ち上げた。4ヶ国で世界の衣料品輸出の15%近くを占めるが、経済的な恩恵の陰には化学物質による汚染の問題がある。織物を生産する工程で残留性有機汚染物質(POPs)やPFASなどの有害化学物質が多く使われており、これらの物質は繊維製品の生産から廃棄、リサイクルまでのあらゆる段階で環境中に放出され、人体や生態系に重大な危険性がある。そこで4ヶ国は、国連環境計画(UNEP)の主導のもと、このプログラムを通じて、繊維メーカーが有害化学物質に関する知識を深めたり同物質の管理方法を改善したりするための支援を行いながら、従業員へのリスクを管理し、最終的には繊維生産の際に最も有害な化学物質を使わないようにしていく。繊維産業に関する政策を国際的なベストプラクティス(最良慣行)に沿わせ、PFASなどの有害化学物質の段階的な廃止に向けた環境づくりも行うという。
【国連環境計画】
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