「持続可能なカカオのためのフランス・イニシアティブ（IFCD）」は発足1周年にあたる2022年10月4日、環境省内で会合を開催し、1年目の活動成果を報告した。IFCDは、フランスの「輸入による森林減少に対処する国家戦略（SNDI）」の一環として、国、企業、販売業者、市民社会組織、カカオ・チョコレート産業に関わる研究機関等が参加して発足した。この1年で活動の体制が整い、参加者らはガバナンス体制や予算のほか、具体的目標をもった行動計画を決定した。目標として農家の収入向上、森林伐採地域からの供給停止、強制・児童労働への対処等を期限付きで定めている。また、他国の同様の取り組みとの調整や、生産国での具体的前進を報告するための指標の策定も進めている。会合はフランスのチョコレート企業組合が組織した。コートジボワール、ガーナ、カメルーン、エクアドルなど生産国の代表者も参加し意見交換が行われた。生産国との対話は今後もIFCDの活動の重要な要素になるという。
【フランス環境省】