【国連】2022.09.30 発表
国連環境計画(UNEP)は、ハンガリーのブダペストで開催されたアフリカ・ユーラシア渡り性水鳥保全協定(AEWA)第8回締約国会議(MOP8)において、16の決議と新たなガイドラインが採択されたと報告した。渡りルートの保全の強化をテーマとして開催されたMOP8には、締約国、非締約国、国際機関、NGOなどから200人を超える参加者があった。AEWAの255の保全対象種の最新の保全状態に関する報告書によれば、対象種の43%で個体数の長期的な減少が見られ、33種が絶滅の危機にあるという。渡り性水鳥の保全では、渡りルート上に位置するすべての国の協調した対策が不可欠であり、それは同時に、生物多様性低下、気候変動、汚染という環境危機への対策ともなり、ルート上に暮らす人間社会の維持にもつながることが確認された。今回の決議の一例としては、ウミガモの一種であるホンケワタガモ保全のための新たな国際行動計画が採択され、個体数回復が期待されている。
【国連環境計画】
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