【環境省】2022.08.02 発表
環境省は、令和4年7月13日(水)~15日(金)に「令和4年度西之島総合学術調査」を実施し、その調査結果概要を取りまとめ発表した。
西之島は孤立性が高い海洋島であり、極めて人為的影響の少ない自然環境が存在していたが、令和元年12月以降の火山活動により、全てが溶岩若しくは火山灰に覆われ、溶岩による新たな大地が形成された。
生物相がリセットされた状態となったことで、西之島は、原生状態の生態系がどのように遷移していくのかを確認することができる世界に類のない科学的価値を有している。
そのため、西之島の自然の遷移をモニタリングしつつ、人為的影響を可能な限り与えないままにその価値を見守ることが重要と考えており、大規模噴火以降の原初の生態系の生物相等を明らかにすることを目的とした総合学術調査を令和3年度から実施している。
令和4年度の調査では、噴火警報(火口周辺)が発令されており、上陸調査が困難であることから、潜水等による周辺海域での海域生物調査を中心に実施した。
この調査により、計70種以上の生物が確認され、このうち底生生物は少なくとも44種が確認された。イソギンチャク類やテッポウエビ類といった、令和3年の調査では見られなかった新たな底生生物も確認された。
詳細はプレスリリース参照。
【環境省】
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