【企業】2022.06.24 発表
株式会社商船三井、常石造船株式会社および三井E&S造船株式会社の3社は、アンモニアを燃料とする外航液化ガス輸送船の建造に向けた共同開発を開始した。
同船は燃焼時にCO2を排出しないアンモニアを燃料として使用可能な主機関を搭載した、中型アンモニア・LPG輸送船である。貨物として積載したアンモニアの一部を燃料として使用し、航海中のCO2排出量ネットゼロを実現することを目標としている。また、本船はアンモニア国際海上輸送の過半を担う船型であり、主要なアンモニア・LPGの出荷・受入港への入港が可能かつ多様な航路への投入が見込める汎用性の高い船型である。今後共同開発、設計を進め、「商船三井グループ環境ビジョン2.1」で目標としている「ネットゼロ・エミッション外航船」の1番船として2026年頃の竣工・運航開始を予定している。
脱炭素化の流れの中で、次世代のクリーンエネルギーとして世界的なアンモニアへの関心が高まっており、海事産業においてもアンモニアを燃料として戦略的に活用しようという動きが加速している。
アンモニアの舶用燃料および海上輸送に対するニーズの増加が見込まれるなか、3社はネットゼロ・エミッション外航船によるクリーンな海上輸送ソリューションを提供し、脱炭素化の実現に向けた社会全体の取り組みの一翼を担っていく。
[同船概要]
全長:約180m
全幅:約30m
型深:約19m
積載容量:約40,000立方メートル
主機:三井-MANB&W製アンモニア燃料2ストロークエンジンS60型(開発中)
【株式会社商船三井】
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