【EU】2022.07.11 発表
欧州環境庁(EEA)は、「欧州都市大気質ビューア」の最新版を公開し、2020~2021年、欧州で最も空気がきれいな都市はウメオ(スウェーデン)、最も大気汚染が深刻な都市はノヴィ・ソンチ(ポーランド)だったと報告した。EEAは、400超の地点で観測された340以上の都市の微小粒子状物質(PM2.5)濃度の平均値を基に各都市を順位付けしている。同値が世界保健機関(WHO)の基準値(5μg/m3)未満であったのは11都市のみだという。これとは別にEEAは、EUの国別排出上限指令(NEC指令)と欧州経済委員会(UNECE)の長距離越境大気汚染条約、それぞれに基づいた大気汚染物質の排出削減状況についても報告した。同指令の下で加盟国から提出されたデータによると、2020年に5つの主要大気汚染物質全てが2020~2029年の排出上限値を下回った国は13ヶ国にとどまる。また、同条約に基づく「EU排出インベントリ報告書1990~2020年」によると、6つの主要大気汚染物質の排出は減少傾向が続いている。
【欧州環境庁】
https://www.eea.europa.eu/highlights/air-pollution-which-european-cities
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