【国際機関】2022.07.07 発表
国際再生可能エネルギー機関(IRENA)は新たな報告書を公表し、水素の国際取引が、より多様化した回復力のあるエネルギーシステムの構築に大きく寄与し、1.5℃目標の実現への重要な手段となりうると報告した。IRENAによれば、水素は2050年までに世界のエネルギー需要の12%を満たし、CO2排出量を10%削減するという。技術の成熟と製造規模の拡大に伴って、2050年には世界の水素需要の4分の1が国際的な取引によって満たされ、各国が安価な水素を利用することができるようになるという。水素貿易の拡大には製造・輸送コストの削減が不可欠であり、各国政府が技術革新、政策による支援、規模拡大のための取組を推進する必要があると報告書は指摘する。国際的に取引される水素の半分は既存のガス用のパイプラインを転用して輸送し、残りの半分はアンモニアの形で海上輸送することができるという。水素部門への投資は今後増えると予測されるが、世界の水素需要に応えるには2050年までに4兆ドルが必要だと報告書は述べている。
【国際再生可能エネルギー機関】
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