【EU】2022.07.05 発表
欧州環境庁(EEA)は、報告書「水質のその先へ:循環型経済における廃水処理」を公表し、欧州が目指す汚染ゼロ社会の実現において、都市廃水処理の資源効率を高めて循環型にすることが重要になってくると報告した。欧州における都市廃水処理場のほとんどは、水を浄化して環境に戻すことに重点を置いた一方通行のアプローチをとっているが、資源効率や循環性を高められる余地は大きく、新しい手法や技術を用いれば、同処理場が、再利用やリサイクル、回収にまわされる再生水やエネルギー、養分、有機物質を提供する資源拠点としての機能を果たすことが可能だという。報告書は、都市廃水処理の現状や課題などについて記すとともに、資源効率が高く循環型の廃水処理に必要なことを論じ、例えば次の点を挙げている。
・水利用効率の向上と汚染防止を図るために上流での対策も必要である
・地域の実情に沿った解決策をとる
・資源リサイクルに向けた経済的な動機付けや法的枠組みが必要である
・廃水管理に対する市民の個人の責任および集団責任の捉え方も変える必要がある
【欧州環境庁】
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